……ん?


あれ?


いや、そんなまさか……ね。


──もしかして、私達のこと言ってる………!?


きっと隣の彼も同じことを悟ったのだろう。私が間宮くんに向けた視線は、ピタリとぶつかったのだった。



「聞いたぜー。お2人さん、デキてんだって?」


「「はあ!?」」



はしゃいだ様子で私達を交互に見る松本くんの声に、思わず叫んだ。


……予感、当たってた。


え〜っとこれは、どうすれば……。



「悪ぃけど、俺らそんなんじゃねーから」



間宮くん……!


冷静に返す間宮くんの声にハッとなる。


しかし、私も同じように否定しようとしたその瞬間、松本くんの隣にいた竹内くんの言葉によって私は暫し時を奪われてしまったのだった。



「つーか浅原、お前7組の犀川ともそういう仲らしいじゃん」


「……へ?」



は、はいぃぃいいい!?


なんなのよそれー!


思いもよらない発言の連続に、完全に頭が回らない。



「お前ぇら、それ誰から聞いたわけ?」



すると間宮くんは、低い声でそう尋ねた。



「あいつだよあいつ、梅木」


「んにゃろう……」



名前を聞いた彼はすぐさま、一直線に梅木くんの元まで向かっていった。