──ピンポーン。 そんな時だった。 突然鳴り響いたインターホンの音に、私はピクリと反応する。 これは! 「……ちょっと」 窓から確認してみると、大きなトラックが1台見えた。 よく見るとそれは、私が今朝見送った引っ越し業者のモノみたいで。 引っ越し屋さん、ナイスタイミング! 「はーい!」 私は大きく声を飛ばすと、逃げるように急いで玄関の方に駆けた。