『そ、そんな人いるんだー』


『それがいるみたいなの! 大親友の頼みだと思って、ね? お願い!』


『う……』



うるうると、否、キラキラとした目で見つめられてしまった私の否定の返事はスッと喉の奥に閉じ込められてしまう。 


そして、ついにはこう述べてしまったのだ。



『わかった』


『ありがと〜! じゃ、決まりね。10時に水族館の時計台の下、現地集合ってことで』