私は霧がかかったような真っ白な空間に一人でいた。

訳が分からずここから出ようと空間を漂う。

しかし、どこまでいっても同じ空間が続くだけで出られるような気がしない。

このまま空間を漂っていても無駄だと知ったので止まる。

どうやって出ればいいのだろう、と考えた。

自分で出られないのならだしてもらえばいいのだ。

「誰か!ここから出してください!誰かいませんか!?」

現実では出したことのない大声をだしたが、響もしなければ誰かが答えてくれるわけでもなかった。

ようやくここから出られないことが理解できた。