姫side

授業が頭の中に入ってこなかった。

「こう…」
昨日、少しだけ過去を話してくれた。

「光明時!」

「は、はぃ?」

「おまえ、聞いてたか?」

あ、聞いてなかった。


「すみません…」

「お前、顔色悪いぞ?」



「…そう、ですか?」

「保健室行ってこい。」

「え、でも…」
「はよういけ!」

行くことにした。

***

「失礼しま…ガイ?」
保健室に着き、中に入ると、ガイがいた。

「んぁ?」
眠そうだった。

「…サボってるんじゃないわよね?」

「ちげーよ…嘘です。」


私の何かを察したのか、弱気で言った。

「サボるなんて…ま、良いけど。あ、ベッド空いてる。」