門を出てすぐ、視線を感じた。痛い視線を。気にはしないけど…

「光明時!」
と、知っている声が近くから聞こえた。


けど、それを無視。

「え!ちょっと〜!」
そうなるわね。ま、無視ね。無視!
***

「あの、良かったの?」

「何が?」

「幼馴染の…海野君。」

「…」
何かが切れた。

「うざ。」
そう言ってしまった。

「あ、ごめん…な、さい ー」

「…」
彼女は私の家(探偵事務所)から近場だった。

「あ、此処で…」
「何か、話すこと、あったんじゃないの?」

「…⁉︎」
驚いた顔をした。

「ま、ないんならいいけど。じゃあね。」
彼女から離れた…
——————…