姫side

「光明時さーん!」

「何?」
相手を人睨みした。

「体育館裏ね〜♪」
いじめっ子トリオ。

今は放課後。
「よろしく〜♪」
…誰が行くか。

「光明時さーん。」
あ、アイナね。

「何?帰るんだけど。」
「呼ばれてたけど…良いにょ〜?」

立ち上がり、横に引っ掛けておいたカバンを取り、教室を出ようとすると…

「あの、こ、光明時さん。」
廊下に、女子生徒が。

「何?」
「あの、体育館裏に…」
あぁ、思い出した。

「何?桃之胡桃-Kurumi.Momono-さん。帰るんだけど。」

「え、でも…」
「ふーん、頼まれた?」

「え、あ、っ…」
図星か…

彼女は、私の前にいじめられていた。で、今は…いじめっ子の側近みたいな?

「…帰ろ。」
「え、あ、え?」
被害を及ぼすとか…そうゆうの、自分は嫌い。