姫side

『お母様!お父様!嫌!』
『**ちゃん!ダメだよ!』
『お母様!お父様!いや〜‼︎』
***

は‼︎
…夢か。

「あ、起きたんだ〜♪」

「どうも…」
保健室だと分かった。

「帰る〜?」
「いえ、私、どれくらい寝てましたか?」

「え〜?1時間かな〜♪」
アイナは別だけど、この人…無理かも。
私は早急に保健室を出た。

「絵美奈〜♪」
私の本名は絵美奈。光明時絵美奈。本当は違う。下の名前は…

「藍澤さん。何?」
ギロリと睨む。

「心配したのに〜♪」
「そう…」

「席つけ〜!お、光明時、大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫です。」
席に座った。

昼休み。
「絵美奈さん。いい?」
「いや。」

女子にからまれた。私は面倒だからばっさり言い放った。“いや。”と…

「な!貴方!元令嬢でも⁈」

「断って何か悪い事でも?それと、取り巻きさん、本当は、工藤さんを恐れているからでは?」

工藤杏子-Kyouko.Kudo-。現在、世界有数財閥グループ、工藤の令嬢だ。

光明時の下だったけど、私の記憶に無い事件後の2日くらいして、ワンランク上に⤴︎

「‼︎な、な。」
それより、何故?まぁ、別にいいけど。元令嬢で…

バシャー
あ…

「今日はこれだけで勘弁してあ・げ・る♪」
水をかけられた。コップサイズ。

はぁ。ま、全然気にもならないし。

「絵美奈〜♪大丈夫?これ、使う?」
と、アイナがハンカチを差し出してきた。

「…」
名前呼ばないでほしんだけど…

黙って受け取る。コップサイズの水をかぶっただけだったから、少し早めに乾いた。

「藍澤さん。あなた、余計なこと言った?」

「うんにゃ〜♪言ってな〜♪」

「そう…」
別に気にしてない。バレたらバレたで…ね・・・

放課後、ガイとルトのクラスへ。一緒に帰るからだ。

まぁ、私はかなり離れて歩くけど、学校の皆が見えなくなるまで。

「ねぇ、どっか〜♪寄ってく〜♪」

「「探偵団行く前に?」」
「そ〜♪」
楽しそうに話していた。

あら?
商店街の銀行に差し掛かったところで人が多く、通れなかった。

「?なんか〜♪あったんかにゃ〜♪」
アイナが言った。

「そうみたいね。ガイ、聞いてみてくれる?」

「えぇ⁉︎何でぇ⁉︎」

「顔が広いからよ!これ、命令!」
「わーた。」

渋々、ガイは行った。

「聞いてきた〜!強盗だとよ。」
「行っちゃう?姫。」

「えぇ⁉︎行くの?リーダー!」

「ルトは残っる?けど、あんた、武道の有段者でしょ?」

そう、探偵団は何らかの有段者。ルトは、剣道2段。アイナとココナと私は…女子だから、内緒。

そして、ガイは…武道の有段者。

その内分かるわ。つまり、私達探偵団は、天才少年少女!の、集まり?かしら?

ま、それは探偵団以外は知らない秘密ね。

「ねぇ、また裏から〜♪」
「それしかないでしょう?ガイ、出来るわよね?」

「もちのろん〜♪wルト、手伝え!」

「あ、うん。」
私達は銀行の裏へ。

「やっぱり、鍵掛かってるよね?何か、最新式だね。」

「ったりめ〜だろ。銀行なんだし。いっし!ルト、針金で開けろ。」
カチャン

「開いたね〜♪」
「いっし!」

私達が入ったら…
ブーブー
〔侵入者です。警告。〕
警報システムが作動した。

あ、ココナは今日はいない。たまーに、帰る。

ル:「な、んで…」

「知らないわよ!とにかく!人質解放よ!」

ガ:「うえぇ〜!」
ガイ、あんたね…

「ばらけるわよ!それぞれ解放するために!」

「「「いっし!(は〜い♪、はい!)」」」

私達は人質を解放しようとばらけた。

「さて、どうする?ひ〜め♪」
と、言っても2組に分かれただけだけどね…

「ガイ。人数は?」
「4人、2人は、アイナとルトだけど。」

「2人だと、ガイ、やれる?」
「OKだよ!」

ま、合図出したら全員出るって、言っといたわ。私は強盗団の前に立ちはだかった。

「あ⁈何だ?」

「強盗さん。どうしてこんなことをするの?」

「は!俺にはいや、俺たちには、金が必要なんだよ!」
強盗団の1人が私を…その前に、

「今よ!ガイ!ルト!アイナ!」
合図を出した。身を隠していた3人が出てきた。

ガ:「おっさん来いよ!」

バキャ
ル:「もう!えい!」
ドカ!

強盗団は男共に任せて、私とアイナは人質を解放した。

「逃げて!」
「逃げた方が〜♪良いかも〜♪」
ドタドタ。

人質は全員逃げたかしら?
「アイナ、終わった?」

「うん^ ^いないよ〜♪」
さてと。

「ガイ、ルト、そっちは?」
ル:「大丈夫。けど…」

ガ:「平気だ!だが…」
「爆弾?」

ル&ガ:「そのまさか。」

「大丈夫〜♪私に〜♪任せて〜♪」
アイナ!

勝手に爆弾処理を始めた。別に平気ですよ。読書の皆様方。天才ですから。

「リーダー!大丈夫〜♪停止〜☆でも〜☆いちお〜☆警察に〜処理した方が〜良いかも〜♪」

「そのつもりよ。どうせ、警察沙汰なんだし。帰るわよ。これ以上、バレたら嫌でしょ?」
私達は銀行を出た。
***

その後の夜、テレビで銀行強盗の事が報じられた。勿論、助けたのは私達探偵団。