帰りの会が終わった。一日、片山くんとして過ごしただけで、片山くんの知らなかった事が色々分かった。
アイドルの推しメンとかね…。

すると、原田くんがきた。
「おう、海翔」
もう海翔と呼ぶのには抵抗ない。私は片山くんなのだから。
「雄希、来て。」

「え、何?」
と、聞くと、原田くんは小さな声で
「今すぐ谷川と入れ替わって」
と言った。

片山くんがどうかしたのかな?

廊下にでると、ボンッと入れ替わった。

朝から移動授業もなかったし、休み時間とか、トイレ行く時以外は片山くんの姿だったから、変な感じだ。

すると、目の前に片山くんがいた。

「じゃ、俺はこれで。」
原田くんが帰ってしまった。

2人っきりだ。