ハデージョから連絡が来たのは

その数日後のことだった。

「もしもし?山根さん?」

「えぇ‥。」

「私です。速水‥速水翔子です。」

「あ、あぁ!速水さん!」

「ごめんなさい。突然‥今、大丈夫かしら?」

「はい、大丈夫ですよ。」

「先日、電車でお会いしたときにお話した

 お料理教室のことなんですけど、

 来週の金曜日は山根さん、お忙しい?」

「金曜日ですか?時間と場所は?」

「時間は7時半からで、場所は

 先日山根さんとお会いした駅です。」

「あぁ‥じゃあ、仕事帰りに

 ちょうど伺えますから大歓迎です!」

「そう?そう言ってくださると嬉しいわ。

 じゃあ、駅に着いたら私の携帯に

 電話下さる?道をお教えしますから。」

「はい、わかりました♪」

「じゃあ、金曜日に‥。」

「えぇ、楽しみにしています。じゃあ‥。」