更衣室で着替えを済ませスタッフルームに戻ると店長は煙草を吸っていた。

「店長ー聞いてくださいよ、今日学校でカーディガンとられてこんなダサイ格好何ですけど…」

学校帰りそのままのあたしはカーディガンをとられダサイ制服姿を1周くるりと回って見せる。

「確かにダサイ。返してもらえなかったの?」

返事をしながら笑いをこらえる店長。

「2回目だったんで卒業まで返してもらえないみたいです」

「プッ…ハハハハハッ」

堪えきれなくなった店長が吹き出した。

「店長サイテー。ってか、昴さんって喋んないんですか?」

携帯をいじって隣に座っていた昴さんに話しかける。

「え、いや、えっとーすみません」

謝られたらこっちが申し訳ない。

と、思いながらも続ける。

「この格好ダサイからってさすがに店長笑いすぎですよね?」

うん、と頷く昴さん

「すみません、僕人見知りで…」