〜紫side〜

ポロッ

紫の瞳から綺麗な雫が流れた 

紫「零夜さん…ごめんなさい…うッ…うぅ…ッ…あり…が…とう…。」

〜音羽side〜

紫「零夜さん…ごめんなさい…うッ…うぅ…ッ…あり…が…とう…。」

音羽「紫…!お父さんの名前…覚えててくれたの…?」

お父さん…間違ってなんかいないよ…お父さんの言う通り…紫は…本当に優しい子だよ…あたしの親友は…昔から苦しんできて…全部一人で背負って…笑わなくなってしまった…でも、優しさというものは今も変わらない…そして、お父さん…お父さんの事も覚えててくれた…あたし、お父さんの気持ち…継ぐから…絶対…守ってみせる…あたしが紫を守ってみせるから!!また…見守っていてね…?お父さん…

〜紫side〜

音羽「紫…!お父さんの名前…覚えててくれたの…?」

紫「当たり前だよ…零夜さんが守ってくれたお陰で…お姉ちゃんは生きてたんだ…。音羽は知らないと思うけどね…零夜さんは、あたしのお姉ちゃんが殺られそうになっていたところを庇ってくれたの…零夜さんがいたから、あたし達の組は情報に強かったし…支えられてた…ホントに…感謝しきれないくらい…零夜さんは良い人だった…。存在が大切だった…。音羽…本当に…零夜さんにそっくりだね…ひどい過去をもったあたしを軽蔑しないでくれる…零夜さん…ありがとう…音羽…と…出会わせてくれて…ありがとう…ッツ…」

ギュッ
音羽「こっちこそ…ありがとう…!!お父さんに居場所をくれて…あたしと出会ってくれて…!!あり…がとう…!!紫…!」

感謝しきれないくらいの…優しさを持ったこの親子は…あたしの…気持ちを変えてくれた…ありがとう…零夜さん…音羽……。

紫「音羽…あたし達の居場所に行こう…皆が…皆が…待ってるよ…(﹡:ˆ﹀ˆ:﹡)」

音羽「うん…!!行こう!皆の所に!!」

紫と音羽は心を通わせて…新しい一歩を歩み出せた…

〜音羽side〜

(頑張ってくるね…お父さん…お母さんのことはあたしに任せてね…行ってきます…!!)