月と星々

〜本編〜

瑛人「紫…お前はまだあの事を思い出しているのか?あの時の夢を…」

紫「今日の朝も見た…あたしどうすればいいのよえっくん!教えて!!あたしは…何をすればいいのよ…ッつ。ぐすッ…ひっく…」

瑛人は優しく紫を抱きしめ、呟いた…

瑛人「紫…お前があの事を引きずるのも分かる。でもな、お姉さんも兄貴やお母様もお前が幸せになるのを願っている。お前にはまだ、大切なものが残ってるだろ?」

紫「あたしの大切なもの…」

『『『紫!!!』』』『『『『紫ちゃん!!!』』』』

紫「あ…たしには…あたしには…仲間…仲間が残ってる…。うッ…月龍の皆…月翳の皆…月執の皆…月夜の皆…月矧の皆…皆があたしにはいる。そっか。そっか…。」

一本一本指を折り頭の中で皆の顔が浮かぶ…

瑛人「あぁ、そうだ!お前にはお前を支えてくれる仲間がいるだろ!!俺らだっている!!全部を全部溜め込むな!!俺達に吐き出せばいい!伝えればいい!!お前は兄さん達の希望でもあるんだから!!」

紫「うん…ありがと!!えっくん!!あたしまだちゃんと笑えないし、本当の心で話せないけど、泣いて話せたら楽になった!!でも、あたしはまだ素直になれないんだ。やらなくちゃいけない事がまだまだこれからもある。でも…」

瑛人・紫「「出来ることはやる」」

紫「えっ!?」

瑛人「だろ?」

紫「…うん。うん!!」

コンコンッ

瑛人「ん?入っていいぞ」

犹蘭「瑛人ちょっといいか?」

紫「犹蘭がえっくんに話があるっぽいし、あたし行くね!!」

瑛人「また来いよ!!!」

紫「うん!」

バタンッ

瑛人「…いつか。またいつか。あの笑顔が見たい。見せてくれよ。紫…。」

犹蘭「すまん…話聞いてた。」

瑛人「いや…知ってた。さんきゅーな。お前俺が泣きそうになってるのに気付いて入ったんだろ。」

犹蘭「あぁ。お前泣きそうになる時…一瞬声が濁るんだ。だからすぐに分かる。」

瑛人「ハハッお前スゲーな!俺自身分かんなかったよ…。なぁ。犹蘭…」

犹蘭「ん?」

瑛人「覚えてるか?あの時の事…」