チャイムが鳴って
戻ってきた。
話は聞かないけど。
あまり
良くないみたい…
放課後
話の続き。
あたしは
絵里子が先生に用事あるって
だから
教室にいた。
そしたら
山ちゃん
帰ってきて。
話の内容
軽く教えてくれた。
「これからどうする?」
「まじないから。」
「俺寂しかったんぞ?」
「なら今からもっと忙しくなるから」
「だから?」
「いやな思いさせたくないから」
山ちゃん
頑張ったんだね。
ほんとは
心に残ってる。
鈴村へのキモチ。
愛した人。
一生忘れないキモチ。
葵ちゃんの元カレは
鈴村と仲良くて
葵ちゃんは山ちゃんと
仲良くて…
葵ちゃんの元カレからしたら
とられたっていう感じよね。
仲のいい友達に
みんな
信じてた。
一気に
信じられなくなった。
―朝
山ちゃんが
異常に暗い。
今日は
私立の一般入試で
鈴村はいない。
「美優ちゃーん」
「山ちゃん暗すぎ…」
手招きをされて
教室の角へと移動。
「鈴村、昨日葵と話したんだって」
「それで…?」
葵ちゃん。
しょうがないっちゃ
そうかもしんないけど
切り替え早すぎ…
自分より
周りもちゃんと見て…

