学校にいくと
黒板に
紙が張ってあった。
そこには
遥子がいて。
「美優!おはよー」
「おはー。その紙は?」
「掃除場所だよ。」
また遥子が
笑い始めた。
「美優トイレ掃除!&鈴村も」
「はあー?」
ヤバいじゃん。
「ちなみにトイレ掃除は山ちゃんとよ。」
でたあ。
あたしは
いざ席に座ると
昨日のことを
思い出しちゃって
恥ずかしくなる。
そのまま
机に伏せた。
話し声が
大きくなる。
教室内を
走る人。
恋バナをして
盛り上がってる女子。
鈴村がいると
あたしがあたしじゃなくなる。
チャイムが鳴る。
廊下を
走っている人。
その足跡は
だんだん
近くなる。
「おーい。」
あたしを呼ぶ声。
だけど
あえてのシカト。
「いった!」
返事を返さなかったせいか
背中をドンって叩かれた。
横を見ると
いつもより
髪をセットしている
鈴村。
あたしもやり返す。
とは言っても
すごく優しく。

