学校へ行くと
みんな驚いた。
あたしが
髪短くなってたから。
鈴村は
まだ来てなかった。
「由美子。宿題提出なんだっけ?」
「国語のワークと…」
「あー!忘れた!」
昨日
大量の宿題を
徹夜までして
終わらせたのに…
「ちょい電話してくる!」
「テレカあんの?」
「…ない。」
由美子は
しょうがないなあって
テレカを貸してくれて
しかもついてきてくれた。
学校内の
公衆電話から
家に電話して
お父さんが学校まで
持ってきてくれることになった。
学校の
正面玄関で待つ。
「あっ。」
由美子の目線の方を
みてみた。
「鈴村じゃん。」
髪のことを
思い出して
隠れるあたし。
無事
ワークは
届けられた。

