朝起きても目は 腫れていた。 今日は弟も試合だから 一緒にいく。 弟…じゃないんだ。 あたしは誰の子なんだろう? 昨日とは反対に 涙は出なかった。 逆にいえば 本当のことが知れてよかったのかもしれない。 玄関に出ると 大雨だった。 あたしは雨がすき。 サバサバしてて。 何もかも 洗い流してくれるような気がする。 車に乗ると すでに お母さんと弟がいた。 お母さん、弟という響きが嫌だった。 車内に流れている曲は 明るい曲だった。 今までは 普通に感じていた歌さえも 嫌だった。