朝は
はっきり目が覚めない。
あの夢が
頭から離れない。
一緒いたい
思い出しただけで
暑くなる。
夢なんだって
自分に言い聞かせる。
今日の放課後
学校内での推薦の結果が
言い渡される。
時は
止まらずすぐ流れて…
「推薦希望者は順番決めとけよ。」
先生の声は
教室に響く。
「多い勝ちほい!」
あたしはパー。
チョキは2人。
後はみんな…
「あたし最後じゃん!」
完全なる1人負け。
はあ。
「OKやった!」
という人もいれば
「ダメだった。」
と肩をすくめて
帰ってくる人もいた。
あたしの学校は
これには厳しいから。
あたしの番がきたのはだいぶあとで。
「梶山は推薦委員会の結果は合格です。」
心の中でガッツポーズ。
急いで
下駄箱へいった。
絵里と帰る約束を
してたから。
「あ!美優!絵里ちゃん今帰った。」
靴の中を見ると
1枚の紙が入っていた。
先生に注意されたので
先帰ります。
ごめんね。 えり
「そういえば美優は常学受けるんだって?」
え?
なんでしってんの?
「倫紀ちゃんいってたよ。」
嘘でしょ?
だって秘密って約束だもん。
でも。
倫紀にしかまだ
いってないよ?
常学はあたしが受ける学校。
常川学園。
だから略して
常学何だけど。
倫紀。
何でよ?

