本当なら放課後の時間。

全校集会が行われた。

あたしの頭には
達弥くんと鈴村が
いた。

何でなのかは
分からないけど…

先生の話なんか
これっぽっちも
聞いてなかった。

全校集会が終わり
クラスに帰るとき
遥子が走ってきた。

「美優!帰りの会の前に時間あれば鈴村が美優に告るって!」

「まじ?」

結局
それは行われなかった。

だけど
なんだか…

「梶山、6時な」

「あっ。はい。」

先生が
金魚に餌をあげながら
言ってきた。

今日
学校にあたしが特待生として
いく高校の先生がくる。

あたしの
両親と
担任と
高校の先生と
あたしでの
軽い話し合い。

正直、
嬉しかったけど
悲しかった。

きっと達弥くんも…

もう離れ離れが決定になって
それはもう
変えられない。