「さっき話してた女の子、誰かしら?」


黒いオーラを背負いながら笑う少女はどこか威圧的だ。


「だから言ってるよね?次の仕事の相手だってば」

「………だって楽しそうだったんだもの」


少女はぼそりと不満気に呟く。


「ん?」


――――――ぎゅっ

少女は、自分の顔を隠すように青年に思いきり抱きついた。


「わあああっ!?な、何するの!!?」


「………別に」


そう言うと、少女の頭の上からもう一度大きな溜め息がふってきた。