だけど、そんな彼がある条件のときにだけ
別人のようになるときがある。
その条件は、
男子に人気の赤瀬愛美さんといるとき。
赤瀬さんにはなんだか強めな口調で、
私や他の女子との接し方とは違って
なんだかすごく仲がいんだなって伝わってくる。
どういった仲なのかきいてみたら
佐賀君と赤瀬さんは幼なじみらしい。
しかし
私にはただの幼なじみには思えなかった。
一緒にいてたまに
おかしいなって思うときがある。
「中田さん、
肌こんなにきれいだったけ?」
フッと私の頬に手を運ぶ佐賀君。
いつも楽しい話をしてくれる佐賀君だけど
たまに甘くなるときがある。
その条件もまた赤瀬さんが
関係しているようだった。
佐賀君に頬を触られ
ドキドキと緊張してるとき
佐賀君の後ろを赤瀬さんが通った。
「中田さん、好きだよ。」
あまい言葉にとろけてしまいそう。
このままキスの展開かなって思い
ゆっくり目を瞑る私。
……チュッ
………………
あれ?

