流れ星





「中田さん。
僕と付き合ってくれませんか…?」




まさか、王子様に告白されるなんて
夢にも思ってなかった。





こんな夢みたいなことある訳ない。





そんなこと、冷静になれば
わかってたことなのに


私はなんて馬鹿だったんだろう。







「え!? 佐賀君…??
あ、人違いだったとかかな?
私のことが好きだなんて………」






私、中田葉那は
人生初の告白をされている。




しかし、驚きたいのは
告白してきた相手だ。





学校の王子様。

佐賀涼太君は、学校一のイケメン。
成績優秀。スポーツ万能。性格良し。

全てが完璧のモテる男子。





そんな人に
一度もたいしたことも
話したことのない私は告白されているのだ。






「人違いなんてしてないよ?
中田葉那さんでしょ? 
好きです。」





『好き』
そんな甘い言葉を言われ
ドキドキしないなんてありえない。




どこで、どう思って
私のことを知って、好きになったのかは
わからないけど



こんな素敵な人に…
好きな人に、好きって言われたら




「…よろしくお願いします。」





断るなんてできっこない。