Childhood friend

『8月12日 「やっぱりかわいい」』

『8月13日 「だいすきだよ」』

『8月14日 「家、大きいね」』

『8月15日 「部屋、綺麗だね」』

『8月16日 「杏菜とお話したい」』

………


そんな題名のメールが毎日1通ずつ…

いや、最近は1日に10通ずつくらい…



私は試しに8月19日を開く。



『「富山と近藤」

今日も、杏菜ちゃんかわいいね♡

ところでさ、富山か近藤と付き合ってるの?




一緒に帰るとか信じられない。

明日からは僕と帰ろう』


なにこれっ

キモっ

え?

杏菜を見ると下をむいている。

「ストーカー?」


そう問いかけると

杏菜は小さく頷く。


「夏に、嶺華と来夢、晴輝、有夢君、亜清太君とプール。行ったでしょ?
その日から…毎日…」

え?

今、12月だよ?

ずっと1人で抱えてたの?


「ねぇ、来夢君と晴輝君には言った?」


「ううん」


だよね…


「ねぇ、メール以外には何かあった?」



「最近は後ろから誰か、付いてくる。」



うわー

ヤバイよ。それ。



「来夢君と晴輝君には言おう?」


「え?」

杏菜は顔を上げた。


そして小さく呟いた。









「やだ」