「杏菜…ごめん…警察に電話してしまった…杏菜事情聴取とか、嫌やんな…ごめん」


杏菜と目を合わせそう言うと杏菜は黙って首を横に振った。



「ごめん」



「だいっ…じょ…ぶ…」



杏菜のスカートは涙でビショビショだった。




僕はジャケットを脱ぎ、杏菜の膝にかけた。



12月…



寒いな…