そして、私達は屋上に来た。

「で、どうしたの?」


「えっと…」

中々喋り出さない杏菜。

杏菜の顔を見ながら話し出すのを待つ。


「…」


「言いたくなかったら、言わなくてもいいよ」


今、教室にいるのが辛いだけなら、楽しい話をしてあげるし、聞いて欲しいなら全部聞くから。どうしたいか教えてよ…

「ちがうっ…聞いて欲しい。けど……








迷惑にならない?」

なにを…それだけか。

「頼ってくれたらいいじゃん。迷惑だと思ったら無視するから(笑」


杏菜は安心したように話し始めた。