僕はドアを開けた。



「おい、お前らなにやってんねん!時間わかってるん⁉︎」


時間⁇


「あんな〜今何時〜⁇」



「え?えっと、8時25分だよ〜」



「だって、」



晴輝はため息をついた。



「今何時?」



「だから、8時25分」



「学校が始まるのは?」



「8時…半…


やっべぇ!杏菜!遅刻する!」



「え⁉︎嘘⁉︎」



僕たちは急いでカバンを取りに行った。



『なんちゅーこっちゃ…マジで…』


晴輝は僕らには聞こえないような声でそう言った。