「杏菜?今日、僕どうしたらいい?
ここにお兄さんの布団、持ってきてここで寝ようか?」


杏菜は首を小さく左右に振った。


まだ、泣いているくせに、


本当は怖いくせに、


どうせ迷惑だからとか、考えてるんでしょ。


「わかった、じゃあ僕も寝るね。おやすみ」


そういうと、杏菜は小さく


「おやすみ…」


と言った。