まだ、震えている杏菜をとりあえず、抱きしめた。


「大丈夫、大丈夫、僕がいるから安心して」


杏菜は静かに泣き出した。


僕は杏菜を抱きかかえ、杏菜の部屋に向かった。


途中で少し抵抗してきたからひとこと。


「あんまり暴れると、落ちるよ」


そういったらおとなしくなった。


まぁ、どれだけ暴れても絶対落とさないけど。