Childhood friend

Raimu.side

「え⁉︎ストーカー⁉︎」


今の声は晴輝。

今、杏菜と佐川から杏菜がストーカーされてると聞いた。

それも、8月から。


ホントは言いたくなかったって、ずっと杏菜が言ってるけど、こっちは言ってもらわないと困る。


「ねぇ、心当たり、あるの?」


僕は話しを聞き始めて、初めて声を出した。

「心当たり?」


杏菜が言った。


「そ、心当たり」


「ない。」


だよね、杏菜、人を疑うことを知らないから…


だったら、俺らがずっとついてるしか…


まぁ、杏菜と佐川は、同じテニス部だし僕と晴輝は部活違うから大体一緒に居れるかな?


晴輝はグダクダな陸上部だし…

僕のサッカー部は弱小だし(笑


練習少ないし、サボっても大丈夫だから


「登下校さ、1人でしないこと、それだけ言っとく。あと出かけるのも2人以上ね。できれば男、連れてくこと。いい?迷惑じゃないから」


「わかった。」

杏菜は力強く頷いた。


「ん。じゃ、授業始まるし、教室帰ろ。」



僕が立ち上がると、全員立ち上がり一緒に教室に戻った。