Childhood friend

Reika.side


チャイムが鳴ってから私達は教室に戻った。

すると有夢が

「おい、嶺華!1時間目までに戻って来いって言われただろ!」


そう、怒った。

「ごめん」

私が謝ると

「いいじゃん、帰った来たんだから」

亜清太が面倒くさそうに言った。


「そんな心配しなくても、幼稚園児じゃないんだから。」

誰かがそう言った。



私の隣の席の佐川勇也君だ。


「お前、何も知らないからそんなこと言えるんだろ!こいつにはいろいろあったの!」


「なんだよ、いろいろって」

有夢と佐川君が口喧嘩をはじめた。


「もう!今、私のことはいいの!来夢君と晴輝君は⁉︎」


私は怒り気味にそう言った。


「あ?あいつらなら、んー」

亜清太が考えるように言った。


「中央階段の踊り場じゃね。」


有夢が面倒くさそうに言った。

私は走り出した。


「待ってよ!嶺華!」

杏菜の声が聞こえたが、無視するように走った。