エマルニア




エマルニアは知っていた。



いつかこうなることを



夢で何度も何度も繰り返し繰り返し見ていた。

あの牧師を見たときからずっと。


村人の悲鳴、雨の音、剣が交わる。

あんなに平和だったはずの村が

血に染まっていく。





生命が消える




でも、エマルニアはそれを信じられなかった。

人が思想の違いで争うことは知識として知っていたが、


それがこんな、


自分のことだけでおこるとは思っても見なかった。

青年から牧師による魔女狩りが始まったと聞かされた時、

エマルニアは信じられなかった。

青年が止める声も聞かず

彼女は村へ走った。




見に行って初めて感じた。


途方もない罪悪感。













ワタシノセイデミンナシンダ












「おや、あなたがエマルニアさんですか。

こんにちは」




牧師は呆然としているエマルニアに

血のついた顔で微笑んだ。

エマルニアは抵抗もなく拘束され、魔女裁判へ向かった。

村は、村人は青年以外、みんな消えた。














水責めから、吊るし刑、釜茹で刑、皮剥ぎ刑、車裂きの刑、引き回しの刑、


魔女の椅子、熱した鉄を腹に押し当てられたり、爪の間に針を刺されたり。


拷問は耐えきれるものではなかった。

人間はなんて残酷な生き物なのだろう。


エマルニアはそれをすべて



自分への罰だと思って受け入れた。














ミンナヲスクエナカッタバツダ




















エマルニアは魔女裁判の結果。


火刑となった。