「歩」



振り返ったら彼氏がいる




「.....和希」



「話がある。付いて来い」



......別れ話?



嫌な予感が頭をよぎる



私は和希についていった











裏庭の満開の桜の下



風が吹いて桜吹雪がでていた



「話って?」



「......俺さ、いろいろ考えたんだけど



離れたら好きな気持ちがなくなるって思って



怖かったんだ



歩を失うの嫌なんだ」



「それは私も一緒だが?」



「離れても俺、歩のこと好きだから。こんな俺のこと、ずっと好きでいてくれるか?」



「.....当たり前じゃない。そんな弱気なところも含めて好きよ」



直接キスしてやった



耳が真っ赤だ



顔赤くさせたいなって思うのはいたずら心だろうか



「好き、いや大好きよ。和希」