そして、見た目は“南”中身は“指南”が現れた…。
「もぅ、おじさーん どうして皆、南を傷つけるのかな?」
「指南さんですね? 貴方は存在しないんですよ?」
「おじさん、僕の質問に答えてよ」
指南の鋭い目をみて警察官は恐怖と危険を感じた。
「南さん‼︎」
「無駄だよ?今は僕が南を“操って”いるんだ、呼んでもダメ 南は僕の中で寝てるから…起こさないでね」
「南さん‼︎」
「もぉ、おじさん煩いってば」
「指南さん、貴方は南さんを“自分”にしようとしている」
「チガウ…南を守りたいだけ」
「表向きだけだ!」
「チガウ…チガウヨ、僕は南にとっての邪魔は全部消した…美香さん、両親」
「早く消えろっ」
「……アハハッ」
「何が可笑しい?」
「ハアァ、ごめんね おじさんが綺麗すぎて笑っちゃった。
でもね、教えてあげるよ 僕が消えても南は また僕を求めるよ?」
「…消えろ」
警察官の声などもう二人には聞こえていなかった。
