私の動きが気になったのか、響哉さんがこっちを見る。

なんでもないよ、とでも言うように、ふわりとした笑顔を見せてくれた。

それからさらに何事か言うと、byeと不機嫌に電話を切った。
直後、電源ごと電話を切る。

「マーサ、起こして悪かったね」

「誰とお話していたの?」

「……気になる?」

響哉さんは言うと、ベッドにあがる。

……うわあぁあっ。

ものすごく自然に私の上にのっかろうとするのは辞めてくださいっ。