Sweet Lover

私は勧められるがままに、マシュマロ入りのココアを飲み、渡されたクレヨンでテディベアの絵を描き始めた。

仲の良い二体のテディベア。

そういえば、絵を描くのも好きだな――私、なんてことを思いながら、クレヨンを動かす。

私が描いたのは、ブラウンとベージュのテディベア。
真ん中には薔薇の花束。

「ウェディングドレスは着せないの?」

書類に目を通していた響哉さんが、完成間近な時に顔をあげてそう聞いてきた。

「……え、今からもう、無理……」

だって、二体とも色を塗っちゃったんだもん。

「そういえば、まだ、鳩は飼ってるの?」

私の言葉に響哉さんは肩を竦めた。

「アメリカには連れて行けなかったから……。
 いまでも、実家でヘンリーが面倒を見てくれているはず」