Sweet Lover

「お絵かき帳、で?」

「そう。お絵かき帳で」

響哉さんはなるほど、と言うと、ふわりと私の額に触れるだけのキスをした。

「頭痛がおさまるまでここで横になって。
 ベッドにもリビングにも居ないから、心配したよ」

響哉さんは私をソファにおいた。

そうして、ぼんやりしている私の様子を時折心配そうに伺いながら、パジャマから服に着替え、軽い食事を取り、書類の山に目を落とす。

時折どこかに電話をかけながら、書類をてきぱきと振り分けていく。

ようやく頭痛が和らいだ私は、のろのろと身体を起こした。

「何か食べる?
 それとも、ココアでも飲む?」

響哉さんはあれほど真剣に見つめていた書類を、あっさり手放して、私に微笑みかけてくれた。

「ココア飲む」

「待っていて」

響哉さんを待っていると、ケータイ電話が鳴り出した。

私はそれを掴んで、キッチンに向かう。