Sweet Lover

動揺のあまり、頬を赤らめる私の、耳元に響哉さんは唇をつける。

軽いぞくぞくした快感が背中に流れていって、びくりとする。

響哉さんはそんな私を抱きしめながら、再び優しく囁いた。

「そうしたら、マーサがして欲しいって願っているキスも、いっぱいいっぱいしてあげるのに」

……わざと!?

響哉さんは、車の中で私の願いに気づいていながらわざとキスをしなかったって言うの……?