「では。
婚約パーティーの日取りが決まりましたら、いつでもご連絡くださいませ」
そうして、私にも視線を向ける。
春の陽だまりを思わせるような、温かい眼差しだ。
「真朝様、何も怖れることなどございません。
けれども、よく考えて答えを出してくださいませ」
そう言うと、響哉さんに何も言わせずに、ヘンリーさんは家から出て行った。
はぁ、と。
響哉さんは思い切り息を吐き出した。
そうして、ようやくいつもの甘い瞳を取り戻して私を見つめる。
「なんか、一日中バタバタしてるね。
夕食――、お茶漬けでもいいかな?」
頷く私に着替えておいでと促すと、響哉さんはキッチンに向かった。
婚約パーティーの日取りが決まりましたら、いつでもご連絡くださいませ」
そうして、私にも視線を向ける。
春の陽だまりを思わせるような、温かい眼差しだ。
「真朝様、何も怖れることなどございません。
けれども、よく考えて答えを出してくださいませ」
そう言うと、響哉さんに何も言わせずに、ヘンリーさんは家から出て行った。
はぁ、と。
響哉さんは思い切り息を吐き出した。
そうして、ようやくいつもの甘い瞳を取り戻して私を見つめる。
「なんか、一日中バタバタしてるね。
夕食――、お茶漬けでもいいかな?」
頷く私に着替えておいでと促すと、響哉さんはキッチンに向かった。


