けれども。
予想外に長い沈黙に、瞳を開く。
響哉さんは、重たい決意を秘めた人のように硬い表情で私を見ていた。
目が合った瞬間、いつもの甘い笑顔に変えてはくれたけれど。瞳の奥に潜む、彼の感情までは消し去れないみたいで。
そのアンバランスさを目の当たりにして、私の胸まできしんでしまう。
「……響哉さん、どうしたの?
私、なんか困らせてる?」
昨夜から、響哉さんの中の『何か』ががらりと変わってしまったことは、その雰囲気の変化で伝わっていた。
その、『何か』が何か分からないけれど。
響哉さんは私の言葉に破顔する。
途端、彼の顔はまるではにかんだ少年を思わせるような柔らかい表情に変わった。
予想外に長い沈黙に、瞳を開く。
響哉さんは、重たい決意を秘めた人のように硬い表情で私を見ていた。
目が合った瞬間、いつもの甘い笑顔に変えてはくれたけれど。瞳の奥に潜む、彼の感情までは消し去れないみたいで。
そのアンバランスさを目の当たりにして、私の胸まできしんでしまう。
「……響哉さん、どうしたの?
私、なんか困らせてる?」
昨夜から、響哉さんの中の『何か』ががらりと変わってしまったことは、その雰囲気の変化で伝わっていた。
その、『何か』が何か分からないけれど。
響哉さんは私の言葉に破顔する。
途端、彼の顔はまるではにかんだ少年を思わせるような柔らかい表情に変わった。


