Sweet Lover

言葉が出ない私に、先生が続ける。

「俺に甘えられて須藤には駄目、なんて言ったら最後。
 本当に手を放してもらえなくなりそうだよ?」

くすりと、からかい半分にそう言うと、辛そうな瞳で私を見つめたまま、ほとんどフリーズ状態の響哉さんの肩をぽんと先生が叩いた。

「さ、俺に説得できるのはこれが限界。
 あとはベッドの中で気が済むまで話し合えば?」

「……先生っ」

焦る私に、涼しい視線で応える先生。


そうして。

「Do you have a ラバー?」(ラバー持ってる?)

と、茶目っ気たっぷりに響哉さんに囁いた。