真一が抱っこした後に、腕に抱かせてもらった生まれたばかりの赤ん坊は、親でもなんでもない俺にとってもすごい宝物に見えた。

そのときは、だから。
親戚のおじさん気取りだったのだ。

可愛い姪っ子に目を細める、どこにでもいるような親戚のおじさん――。

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