Sweet Lover

響哉さんは、ソファにもたれたまま私を見あげた。

無造作でいて、まるで計算されつくしたような彼の仕草に、心臓は勝手に動き出す。

「だいたい――。
 急に、どうしたの?」

私は何かをした覚えなんて無い。
普通の会話をしていただけで――。

「ん?
 恋に落ちたって言ったじゃない。
 ――わかんなかった?」

英語でそう囁いたのは分かったけど。

「どうして、急に?」

響哉さんは立ち上がると、ぽんと私の頭を撫でた。

「コーラとオレンジジュース、どっちが良い?」