Sweet Lover

俯いたまま返事が出来ない私の頭を響哉さんがそっと撫でる。

「まだ、キスが怖いのに――。
 無理強いして悪かったね」

「ママに似てるから――?」

反射的にそう言った私の頬を、そっと撫でる。
その仕草があまりにも優しかったので、私は誘われるままに顔をあげた。

「違うよ。
 それでなくても可愛い子が、どうしようもなく俺のことをときめかせるから、我慢できなくなって――」

子供が言い訳をするときのように、バツが悪そうに響哉さんがそう言った。

それから、気持ちを切り替えたかのようにふわりと笑う。

「これを見れば判る。
 マーサは、朝香ちゃんのコピーなんかじゃない」