Sweet Lover

「やっぱりヤダ。
 恥ずかしいから、私はここに居たくない。
 ベッドに居てもいい?」

「俺と二日連続鬼ごっこをしないと約束してくれるなら」

私はこくりと頷いた。

先生が頷くのを確かめて、意味がつかめなくて呆然としている響哉さんの手を振りほどく。

私は二人の声が聞こえないように、毛布に包(くる)まった。

……私が浅はかなのかな……。

だって、二人を見た瞬間、胸が苦しくなって、冷静になんて考えられなかったんだもん。


でも。
響哉さんは先生に抱きしめられている私を見ても、動揺したり嫉妬したりはしなくって……。