響哉さんはくしゃりと私の頭を撫でて、唇にキスをしようとした。

けれど。

私が過剰なまでに力を入れて、目をつぶっていることに気づいたのだろう。

頬へのキスへと切り替えてくれた。

「どんな夢、見たの?」

私は、胸がぎゅっと痛くなる。
どうしていいのか、分からなくて。

幾度も幾度も深呼吸を繰り返して、言葉を捜す。