季節は12月。外は身を切る様な寒さで、スカートを穿いての登下校が凄まじくツライ日々が続いている。


そんな状況でわざわざプレゼント届けに来てくれてさ……ホント、私の彼氏は私に甘い。


「明智君ってさ、前世絶対犬だったよね」


「へっ?犬??」


クスクス笑って呟くと、意味が分からなかったのか、明智君がハテナマークを浮かべてちょっと私の体を離す。


「でも…私にとっては、最高の彼氏だからね」


プレゼントは明日でいい。


とりあえず今は溢れ出る愛情を伝えようと、明智君の顔の陰に自分の陰を重ねたのだった。









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