私が行く学校は二年前まで男子校だった学
校だ。だから、生徒のほとんどは男子で女
子は数えるくらいしかいない。
霆兄はスポーツ高に通ってて、霧兄は進学
校に通っていた。でも、うちの母が呼んだ
と……
「ごめん。二人ともうちの母のかって
で。せっかくいい高校に通ってたのに」
頭を下げてあやまった。
「大丈夫だって。俺は雲架俚と同じ学校に
行けて嬉しいぜ」
「僕も雲架俚と一緒に暮らせて嬉しいよ」
二人は笑いながら言ってくれたけど
「本当にごめんね」
私は、もう一度あやまった。
「あやまらなくていいよ。嫌だったら僕達
だって断ってるよ」
…それもそうだな。でも、なんで断らな
かったんだろう
「それより、早く片付けしようぜ」
霆兄の言葉で片付けを再開するのだった。