僕はまた走った。
こんなとこじゃ、泣けないからだ。

走って走ってやっと家に着いた。

部屋につくなりボロボロ泣いた。
嗚咽に近いほど泣いて泣いて涙が止まらなかった。

忘れられない、朝海の姿。
朝海の目。
朝海はガンなのか?
だって、あんなに元気だったじゃないか。
あんなに、あんなに・・・。

「わーーーー!!!!」

僕はぐちゃぐちゃで、言葉にならない思いを叫んだ。