「律様?」 「お行き。椛は浩二郎のお嫁さんだろう?」 律は微笑んだ。 「椛、覚えてるかい?」 「何を…」 「まだ小さい頃の椛の夢は、お嫁さんだったんだ」 椛は首を振った。 「いや、嫌です! 律様!また私は置いてけぼりなのですか?」 「浩二郎」 『なんだ?』 「椛を、頼む」 「律様!私も一緒に!」 『……』 「椛は僕の大事な人だから、お前にしか頼めないんだよ」 椛は、律に抱きついて離れない。