Cherish!!


椛の匂いがした。


椛の髪の香り、椛の服の匂い…


…懐かしい匂いが。


「律様、私は」


椛は抱きしめていた腕を離し、律の方を向いた。


「貴方を、愛していました」

「……」

真っすぐに向けられた瞳。

嘘がない真実の心。


「…僕の、生きる理由だったんだよ」

「え?」

「椛だけが、僕の心を癒してくれた…。椛がいたから、僕は信じられたんだ、人間というものを」

「律様…」